クリニックブログ

2024.04.02更新

昨今、紅麹コレステヘルプに関連した腎障害が報道されています。
4月1日、日本腎臓学会は紅麹コレステヘルプ摂取後に腎障害を生じた47例の臨床像につき、中間報告を発表しました。
症状としては倦怠感、食欲低下、尿の異常が多く、病態としてはファンコニー症候群に類似した尿細管障害が多いようです。
34例で腎生検が施行されており、尿細管間質性腎炎、尿細管壊死、急性尿細管障害が主な病変でした。
47例の治療は被疑薬の中止のみが3/4、ステロイド治療が1/4、一時的に透析を要した方が1例、維持透析を要した方が1例でした。
転機としては3/4で腎障害は回復しており、死亡例の報告はありませんでした。
被疑薬の休薬とともに腎機能検査や尿蛋白に加えて、尿糖や血清カリウム値、リン値、尿酸値、HCO3値の測定が推奨されます。
当院でも紅麹コレステヘルプを服用されていた方には採血および尿検査をお勧めしております。

投稿者: ひらくクリニック

腎臓のことなら腎臓と血管の総合医院の当院まで

血管や腎臓は、年齢と共に老化していきます。さらに、好ましくない生活習慣を続けていると、その傾向が加速しかねません。

腎不全や機能低下でお悩みの方へ、実績豊富な専門医師がしっかりと寄り添います

03-3308-0900.png
  • 03-3308-0900_sp.png